実録!ギックリ腰の急患! 治療前と治療後の動画
動けないほどの強い腰の痛み。
それがちょっとのきっかけで突然起こる急性の腰痛。通称ギックリ腰。そんなぎっくり腰を起こしてしまうと1週間ほどは仕事を休むことになるケースも多いのですが、当院で治療を受けられて翌日から仕事に行かれた方々が大変大勢いらっしゃいます。
そんな方々のご紹介で広まったギックリ腰治療。その内容について、ご紹介致します。まずはギックリ腰スピード治療のビフォーアフターからご覧下さい。※治療結果には個人差があります
ぎっくり腰の急患でご来院され、翌日仕事に行かれた方は多くいらっしゃいます。一般的には寝込むような症状なのに、なぜこのようなスピード治療が可能なのでしょうか。
たまたま運良く早く治った方々なのでは?あんまり早く治ったらその分反動や良くない影響があるのでは?などと心配される方もいらっしゃるかもしれません。
ですがこのページを読んでいただければ、そういった疑問はかなり解消されるのではないかと思います。
このページではぎっくり腰の予兆、ギックリ腰の意外な原因、ギックリ腰の検査で判ること、ギックリ腰は冷やすべきか温めるべきか、ギックリ腰や再発の予防についてご紹介致します
※治療結果には個人差があり、全ての方が100%必ず翌日仕事に行けると保証するものではありません
ギックリ腰で必要な休養日数
一度ギックリ腰を起こすと、自然に回復するまでにかかる期間は、軽いケースで数日。重症だと10日から2週間ほどもかかる場合もあります。
一般的には動けるようになるまで1週間前後と見込むことが多いでしょう。
数日休んで動けるようになっても、まだまだ治りきってはいないので、動きに制限があり、なんともない状況に戻るのには数週間に及ぶほど長くかかるものです。
治療結果には個人差がありますが、当院の治療は冒頭で紹介した動画のとおり、当日歩けるようになり翌日には仕事に行く方も決して少なくはなく、それで口コミで反響を頂いた経緯があります。
腰部は深層筋、浅層筋の2種類だけではなく、もう一層の中間層をもつ3層構造です(3葉=さんようと呼びます)。
ぎっくり腰では一番深い深層筋層に痛みの発生現場があることが多いのですが、マッサージでは浅い筋層しか押せません。深い所まで刺激を届かせようと強く押すと、表層を壊してしまい余計に痛くなります。(これを揉み返しと呼びます。)
鍼治療においても3層貫いて深層筋まで針を打ち込むことはとても痛いので、これをする先生は少ないようです。
その点、カイロプラクティックや整体ではそんな深い筋肉まで治療できるのが強みなのです。
仕事が休めない、寝込んではいられないという方は是非治療を受けてみて頂きたいと思います。
ギックリ腰は冷やすべき? それとも温めるべき?
ギックリ腰になってしまった場合、冷やしたほうが良い説と、温めたほうが良い説と、全く逆の説が存在します。これはどちらが正しいかというよりは、どう対処するかでとるべき方法が異なるというのが正しいのだろうと思います。
ギックリ腰は正式には急性腰痛に分類されます。この痛みは放置すると炎症範囲がどんどん広がってしまいます。 炎症拡大を抑える方法として、患部を冷やすとよいと言われます。つまり治療をしない段階では、冷やすのも正解です。
冷やして動かさずにじっとしていれば、たしかに痛みを和らげることができます。一方で冷やしてしまえば血流も抑えられてしまいます。
冷やして炎症範囲を拡げない方法とは悪化させない方法であり、本質的な痛みの原因を改善させる方法ではないのです。
しかし、治療をするのであれば話は逆になります。体が治る時には必ず血流が必要になってきますので、適度に温めることか必要になります。
当院で原発部位の問題をしっかり改善した後、帰宅後にゆっくりお風呂に浸かることをお勧めしています。温泉施設に寄って帰ればもっと良いですよ、と言う位です。
また補足になりますが、ギックリ腰で痛い時は、動くのが辛いためにトイレに行く回数が少なくなりがちになり、自然に水分を摂らなくなる傾向があります。
ですが水分補給が少なくなると血液が濃くなり、血流が悪化します。ですから治療後はしっかり水分を取って頂くようにお勧めしています。
当院で治療を受けて頂ける場合は、腰を冷やしたりせずに、なるべく早くご来院頂き、治療後は充分に水分をとっていただき、歩いたり腰を動かしたりという運動をしていただきます。さらにご帰宅後も、お風呂で全身をしっかり温め、腰を動かして頂きます。
治療により、ほとんどの方は痛みが大幅に減りますが、まだ怖いのでなるべく動きたくはないものです。それでもあえて腰をしっかり動かすことで、深層筋にまで血流が増加して、結果的に改善スピードが促進されるでしょう。
ギックリ腰になりやすい姿勢・行動、条件
ギックリ腰にならないために、ギクッとしやすい条件を一緒に確認しておきましょう。
・重い荷物を持ち上げる時
・床に落ちているものをかがんで拾う時
・中腰で腰をひねる(腰を浮かして後ろのものを取ろうとするなど)時
・洗顔などで前かがみになる時
・くしゃみをした時、咳が続く時
・高い場所の荷物を取ろうと体を伸ばした時
・椅子から立ち上がる時
いずれも日常的な動作ですが、腰に体重がかかる時。 腰の引き伸ばし動作や、ひねり動作が加わる時。急な衝撃が加わる時などがギックリ腰を引き起こしやすいタイミングです。
また、気温の変わりやすい時期、ストレスが強くかかっている時にもなりやすいです。
姿勢や動き方だけがギックリ腰を引き起こす原因ではありません。ほんのちょっとの前かがみでギックリ腰を起こす時などは、完全にギックリ腰の準備段階が整ってしまっていると言えます。それは、筋肉が固く血流も悪い、いわゆる疲労がたまっている状況なのです。
本当の原因は後の方で詳しく説明します。
ギックリ腰の予兆
ギックリ腰は突然起こると説明しましたが、実際は予兆があります。ぎっくり腰になる前に、腰に違和感が起こっているケースが多いのです。
・疲れが取れない日が続いている
・最近ずっと腰が重い
・朝身体を起こす時にいちばん腰が痛い
・前かがみの姿勢を取ると腰が痛い
・長時間座っていると立つ時に腰が伸びにくい
最近こういう状態が続いている、と思い当たる場合、それはギックリ腰の兆しである可能性があります。
ギックリ腰の本当の原因
前述のように、ギックリ腰の引き金はとても日常的な行動だと思われたと思います。
そんな日常的でありふれた行動でギックリ腰を引き起こすのは、悪い姿勢の継続による筋肉疲労の状態です。腰部の筋力がしっかりある人でも運動しすぎたりすることで疲労しますし、元々、筋力不足であればなおさらのこと。
悪い姿勢の習慣化と筋力低下、腰の血流障害によって、少し日常的な行動を超えた動きを支えきれなくなり、ギックリ腰を引き起こしてしまいます。
テレワークや在宅の仕事がメインでほとんど歩いていない
1日に何時間も合わない椅子でのデスクワーク
日常的に長時間、同じ姿勢で過ごすことが多い
雨続きで運動量が減っている
こういった生活では、身体の筋力が相当低下しています。姿勢が崩れている方が多いですから、常に筋肉に余計な負担がかかり続けます。
そんな中で「少し体を動かさないとダメだ」と急に運動したり、普段よりも少し大がかりに片づけをしたり、長時間運転するなどして、本来なら伸びたり縮んだり柔軟性を持つはずの筋肉が固まり弱っていて、そこに追い打ちをかけるように急激に強い負担をかけてしまいギックリ腰が発生します。
季節の変わり目やストレスが引き金になるのも、血流が悪くなるためです。
くり返しになりますが、ちょっとしたムリな姿勢や筋肉への負担がギックリ腰の原因ではなく、悪い姿勢がもたらす筋肉の疲労した状態が本当の原因なのです。
筋肉疲労の状態をさらに悪化させるのは、元々の筋肉量がある人であればオーバーワーク(過労や運動のし過ぎ)、そもそも筋力不足、そして血流障害などがそこに追い打ちをかける、これがギックリ腰の本当の原因なのです。
ギクッとしない、静かに始まるギックリ腰-隠れギックリ腰
ところでギックリ腰は、突然動けなくなるような強い痛みが襲ってくる、というパターンばかりではありません。
静かに始まるギックリ腰-隠れギックリ腰-事例1
たとえば、ふと思い立って、普段動かしていなかった筋肉をストレッチで伸ばそうとしたとします。 しかし、しばらく使っていなかった筋肉は、硬く動かしにくい状態になっています。
この状態でいきなり伸ばそうとしても、筋肉が抵抗してさらに硬くなってしまうのです。場合によっては、ギクッと音こそしなくても強い腰痛を引き起こして伸ばせなくなってしまうのです。
これも立派な(?)ギックリ腰と呼べる状態です。
(左 : 治療前 / 右 : 治療後 ※治療結果には個人差があります)
静かに始まるギックリ腰-隠れギックリ腰-事例2
同じく、開脚ストレッチを始めて、しばらく後に腰痛が出始めるケース。激痛が走るわけではないのですが、この腰がだんだん固まって伸びなくなってしまう、痛みが増してくる。これもやはりギックリ腰なのです。
この方は腰が痛くて伸ばすことができなくなり、ムリをして伸ばそうとすればできるのですが、今度は右足を前に出すことができなくなるといった状態でした。
腰の筋肉の中でも前側、お腹の奥にある大腰筋(だいようきん)に問題があります。これは背骨と太ももの大腿骨(だいたいこつ)をつなぐ筋肉です。
体の後ろ側・お尻にある大殿筋(だいでんきん)と一緒に、骨盤を前後からはさむような形で傾きを調節し、まっすぐ立った姿勢を保つ・太ももを引き上げる際に使う筋肉です。
治療ですぐに治りました。(※治療結果には個人差があります)
例え20代でも要注意、ギックリ腰の意外な原因
急に始めるスポーツはもちろんですが、このように実はストレッチで発生するぎっくり腰も意外に多いパターンです。
「最近、体が硬いから」とせっかく始めたストレッチが、負担が大きすぎてギックリ腰を引き起こしてしまうケースは少なくないのです。
運動不足による筋力不足が原因なので、例え20代の方であっても近年は実際に多く起こっていて、特に30代以降、40代、50代、60代と幅広い年代の方にとって注意が必要です。
ギックリ腰が起こる原因としくみについて説明してきましたが、治療の際はより具体的な状況を把握するため、検査が欠かせません。次はその検査方法の重要な点についてご説明したいと思います。
レントゲン検査で映らないギックリ腰はサーモグラフで
ギックリ腰のほか、腰痛や四十肩・五十肩など痛みが強い場合を含めて、よりよい治療のためにはやはり検査が大事です。当院では、サーモグラフで温度の分布を確認する検査を行っています。
整形外科を受診した場合、まずレントゲンの検査を受けると思いますが「骨には問題がないので様子を見ましょう」と言われて納得いかない思いをした、とおっしゃる方は多いです。
レントゲンでは骨の状態は映りますが、ギックリ腰のように骨ではなく筋肉や血流に主な問題がある場合、レントゲンでは異常が見当たらないということが起こりますが、サーモグラフの検査によって痛みを感じる部位の異常を映すことができます。
実際の例をご覧下さい。
この方は痛みを訴えている腰の左側が赤くなっています。
他に赤い部分は
・左に傾いた首の中心から少し左側
・右側の肩甲骨と背骨の間
などがみられます。
ギックリ腰のような急性の痛みの場合、サーモグラフでは温度が高くなっていることを示す赤色で映し出されます。
慢性痛の場合は、筋肉が硬くなっていて血流が流れにくいため、温度が低くなり冷えをしめす青色で映る傾向がありますが、痛いがあまり、触りすぎたり、薬剤を塗ったり張ったりしてしまうと、サーモグラフの検査では赤く映ることもあります。
問診と検査を総合的に判断し、その方の状態に合わせた考察と治療が必要です。
このように神経痛、筋肉痛、筋肉が固まっている、筋肉の炎症、など何が原因の症状なのか判断していく際に、温度によってその状態を明確に示すサーモグラフ検査は、等高線による歪みを視認できるモアレ検査とともに、非常に重要なのです。
当院で治療を行う院長は、カイロプラクティックを生み出したB.J.パーマー博士の晩年の弟子であるドクター・ダッフ氏(レントゲンによる分析法を開発したすごい先生です)のセミナーで学び、解剖実習などにも定期的に参加し、35年で約3万人の治療経験を積んで、触診による検査技術だけでなく、検査機器による客観的な検査も重視しています。
※当院ではどのコースでも初診でこの検査を行っています。
ギックリ腰の予防
多くのギックリ腰は筋肉の過緊張によるものだというのはお判りいただけたと思います。筋肉が収縮しすぎている過緊張の状態が起こると、神経や血管を挟みこんで強い痛みを引き起こします。
普段の姿勢が悪いと、姿勢を維持するための筋肉に余計な負担がかかります。また運動不足が続き、筋力が低下していると、弱い筋肉に大きな負担がかかることになります。
そして疲れるから食べ、動くのが面倒になる。疲れるから運動しない、疲れるから座っている時間が長くなる。こうして体重が増えてしまうと、少ない筋肉への負担がどんどん増大します。
ギックリ腰、腰の筋肉の過緊張を防ぐ一番の予防は運動です。運動や入浴で血液をたっぷり流して、筋肉の中の疲労物質も押し流してしまいましょう。
姿勢を維持する筋肉、多少の動作を面倒に思わず動けるぐらいの筋肉をつけ、キープできる習慣をつけるのがおすすめです。
予防とギックリ腰、運動が過負荷になるボーダーライン
ストレッチを筆頭に、同じ運動でも健康にプラスになる場合と、過剰負担でマイナス作用する場合があります。その境界は個人差もありますし、同じ人でも、睡眠時間や労働状況など、疲労度合いによって違いはあります。
疲れても動きすぎても、休めば治る。一晩寝れば回復する。通常はこのくり返しで問題なく過ごせる、本当に健康な状態です。このバイオリズムの波形を健康ラインと呼ぶことにしましょう。
しかしある時期から、疲労や同じ姿勢の継続による負担の増加などにより、回復力が下回り、休んでも疲れがとれない、違和感や痛み・しびれなど不調が断続的に続く、さらにこの状態が進むと不調が継続して常に具合が悪くなる。
一晩寝ても、2日休んでも自分の回復力では元に戻りきらなくなる。これは健康を損なった状態に入っていると言えるでしょう。
健康なバイオリズムの状態、健康ラインまで戻す必要がでてきます。
健康ラインに戻すのが休息と治療
健康ラインに戻すには、まず、充分な休息が必要です。早めの時間に寝てたっぷり寝る、ムリな動きや激しい動きを避けて、体力の消耗やからだへの過度な負担を防ぎ、栄養のある食事をとりましょう。
注意したいのはこの段階です。時間がないなどの理由で放置して、悪化させてしまうのも問題ですが、良くしようという思いで、ストレッチ・柔軟体操・ウォーキング・マラソン・筋トレ・水泳、その他スポーツなど、自分で運動という過負荷をさらにかけてしまうケースです。
すでに健康ラインを下回っている体にさらに疲労が蓄積し、ギックリ腰を始め強い不調へと自ら悪化させてしまうリスクがあります。
逆に適切な治療でからだにかかった過負荷を適切にときほぐせば、早く回復へと促すことができますし、健康ラインまで状態をもどせる確率は高くなります。
健康ラインをキープする運動とは
治療と休息により健康ラインに戻ったら治療の役割は終わりです。関節の硬さや筋肉の緊張がなくなり、本来の柔軟性を取り戻してきています。
痛みやシビレなどの症状も相当軽くなっていたり、もちろん完全に症状がなくなっている方もいらっしゃるでしょう。
ここからは休息や治療ではなく、必要なのは運動です。健康ラインをキープするための運動へと切り替えましょう。血流を良くして、筋肉を増やすことで痛みの再発を防ぎます。
「ギックリ腰は癖になりやすいのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、筋肉量と筋肉の柔軟性をキープできれば、体の動かしやすさが変わったと実感でき、ギックリ腰が癖になるかもしれないという心配からは恐らく解放されることでしょう。
くり返しギックリ腰になる場合
最後に、もしもギックリ腰をくり返していらっしゃる場合、椎間板ヘルニアなどもっと重い症状があるケースも考えられます。
そのような場合は筋力をつける運動を始める前に、まずは詳しい検査を受けて、体の状態をより正確に把握するのをおすすめ致します。