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93歳 大腿骨骨折後3週間寝たきり。 を歩かせました。

来月93歳になる父が玄関先で転んで大腿骨を骨折。
救急車で運ばれて、ボルトで止める手術を受けました。

おかげさまで手術もうまくいき、手術後もしっかりしていましたが、
3週間ほど寝たきりになり、反対側の足が曲がって硬直し、
ボケが一気に進んで、このままもうダメかという状況でした。

私も普段ここまでひどい患者さんに触れ合うことがないので、

病室に来た介護スタッフの方に、
「人間ってこんな状態になったら、だいたいどれくらいで死んじゃうんですか?」
と本当に質問したぐらいです。

救急病院からリハビリが受けられる病院に転院して、
少しづつリハビリが始まったのですが、
私からみたら、手ぬるい。 もちろん、立場が違うから言えることですが。

というのは、

もしハードなリハビリをして、ボルトが抜けたり、逆側が骨折したり、
または痛いからリハビリを拒絶したり、
そうなったら元も子もない。 責任問題も発生する。
だから、ゆるやかに、おだやかにリハビリをしていく。
という現場の立場もよくわかります。

私の立場からは、

このまま何もしなければ、すでに寝たきりなのですから、
これからも寝たきり。

ハードなリハビリをして、効果が出せたらラッキー。
それが失敗に終わって寝たきりになったとしても、
とっちにしても寝たきりになるのであれば、
やるべきことをやってみる価値は大いにある。

そしてそれは、今しかない。 今しかないんです。

行くも地獄、留まるも地獄 みたいな感じです。

そこで、この2週間は仕事を早めに終わらせて、毎日病室に行き、
背骨も骨盤も股関節も膝関節も、鎖骨も肩甲骨もあらゆる治療を加えてきました。

手術を受けた側の足は、ある角度まで曲げるとかなり痛いらしく、
私が病室に到着した時に父が寝ていても、それをすると目を覚まします。

その痛みの周辺で硬直(拘縮)している筋肉をマッサージしたり、動かしたり、
痛い、痛い、と言わせながら、こっちは汗だくになって関節を伸ばして、
背骨を治すときも専用のベッドじゃないので痛みも伴っていまうけど、
ガマンしろ~ と言いながら。 毎日1時間、みっちりと。

そして、昨日、ついに歩かせました。 5週間ぶりに自分の足で。

今日は看護師さんに、
「車椅子貸してもらえますか?」 とお願いすると、こころよく、

「お父様はまだ通常の車椅子ではなく、リクライニングするタイプを使用しているので、
ちょっと他の病室から持ってきますので。」

そう言って持ってきてくれたゴッツイ車椅子ですが、父が座るのではなく、
父が押して歩いて廊下に出たところを見られて、かなり驚いてました。

手術直後の動画、
寝たきりにされてボケたような時期の動画、
そして昨日歩いた動画、今日の動画。

一気に病人へと移り変わる様、そこから回復していく様子、
この変化を皆さんにお見せしたら本当に驚くと思います。

でも、私からみるといつでも父ですが、
他の方から見たら、ただの汚いジジイなので、そんなの見たくはないですよね。

私は何度もこの動画を見て、父もすごいな~ と思いながらも、
やっぱり俺って、すげ~な~ と、これだけでビールがうまく飲めますわ(笑)

(注)プレミアムコースの方には、このような治療の一部をおこなっております。

やっぱりこれだけ。 昨日の動画 5週間ぶりの、一歩。

 

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