このニンジン。
都内や横浜の高級ホテルや、豪華客船に積み込まれるニンジンだそうだ。
このニンジンの市場は、このご夫婦がほぼ独占しているらしい。
栽培日数は普通のニンジンと同じ。 そして他の野菜よりも10倍手がかかる。
だからと言って料金が10倍になるわけではないのだし、
もう年もとったし面倒だから本当ならやめたいのだが、
本物志向のシェフから頼まれて作っているらしい。
この道一筋。このニンジンだけを作って40年。 まさに専門職人だ。
「色を出したり、甘味をつけるのにちょっとだけコツがあるんだいね。」
「そんな事を40年間、いつも頭をひねって考えていたから、首が曲がっちまったんでしょう。」
素朴な人がボソッとつぶやく言葉は、含蓄があり、そして意外性があって面白い。
かなり大声で笑ってしまった。
普通のニンジンと同じ育成期間にも関わらず、これだけ身が小さいということは、
細胞の一つ一つが小さくてギッシリ詰まっているかららしい。
いくら煮込んでも煮崩れせず、生でかじればジューシーで甘くて、
ボリッ、ボリッ、という歯ごたえがいつまでも続く。
でも、それもこれも、この旦那さんの人柄が作り上げたものだと思う。
だから市場シェア独占なのだ。
シェフはただニンジンを買うのではないのだ。
この道一筋。
今夜は私の恩師でやはりこの道一筋な先生のお誕生祝いで、
私には場違いな都内の高級ホテルのレストランに行ってまいります。 ドキドキ。
シェフの方にニンジンを見せてもらおうかな。
2月22日。 ニンジンの日にしよう。
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