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机の上には解剖書

来月の人体解剖実習に向けて予習です。

 

今回は講師なので、勉強の仕方が違います。

 

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教わるよりも教えるほうが学べるといいますが、

確かにそうですね。 また新たな気づきがあって、実に面白いです。

洞察力があがります。

 

 

先日のある患者さんの事例ですが、

主訴は腰痛。 ついでに右肩の違和感。

 

検査をしてみると、強烈な右肩下がり。

よ~く見てみると(触ってみると)、胸鎖乳突筋と僧帽筋が完全に、ヨレヨレに萎縮していました。

 

この2つの筋肉はどちらも脳神経11番の副神経支配であるので、両者が同時に萎縮するのであれば当然のように

脳の問題を疑いました。

 

「これ、腰痛はかんたんに治ると思うのですが、右肩はちょっと様子がおかしいので、

 かんたんな紹介状を書きますので、脳神経外科に行ってください。なるべく早めに。

 とりあえあず普通に首の治療はして、腰は楽にしておくので。」

 

局所解剖学を勉強していると、こんな判断が速やかに出来ます。

知らなければ、

「右肩が下がっていますね。 姿勢が悪いせいで肩こりみたいですよ。

 腰痛もありますし、骨盤を直していけば、肩こりもだんだん良くなりますね。」

というぐらいの扱いになってしまうのかもしれません。

 

解剖実習の講師と言っても、「何とか筋がどこについている。」とか、「ここにあるのが何とか神経です。」とか、

そんな解説をするのではなくて、もっと実践に目を向けた、治療に役立つ見方を解説します。

 

「この筋肉がこういう位置関係にあるのだから、だから異常がでる時は当然こんな風になるわけで、

 だからこんな症状を訴える場合は、このように操作したら、ほら、改善方向に向けられますよね。」

 

という具合に。

 

人生初のハワイですが全く観光ガイドブックも見ていません。

もう十数回目の解剖実習でも、見るのは解剖書のみ。

気合が入っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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