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失言が、止まらない。

これを言うとその患者さんは二度と来なくなってしまうセリフって、
僕はたくさん持っています。 今日も使ってしまったし。
初回の時の問診で、
「いろいろ行ったけど、どこに行っても治らないんです。」 という患者さん。
やはり2割ぐらいの方は治りません。
前回そう言っていたSさんも、2週間たって本日2回目のご来院です。
「どうでしたか?」 と聞くと、
「変わりません」 と返事が来ました。
そうですか~。それはすいませんでした。見なおしてみますね。
そう言うと、「激痛は少なくなりましたけど」と追加されました。
「なるほど~。 Sさん。今までどこに行っても治らなかったのは、
 捉え方の問題だと思いますよ」
「えっ? 捉え方ですか?」
「この話をするとその患者さんは2度と来なくなってしまうのですが、
 今までの治療院でも、変わらない、治らないって言ってきませんでした?
 例えば10ある症状の8がなくなっても、治らないという人もいるし、
 10のうちの2でも良くなると、前より良いみたいですという人もいる。
 もちろん10のうち2が残っているのだから治っていないのは事実ですが、
 あと2割まで来ているのに治療方針をガラッと変えるかもしれないですよ。
 Sさんぐらいの症状が治らないはずがない。
 少しづつ変化していくのを、良いところを見ないで悪いところばかりを見ているから
 最後まで続かないんじゃないですか?」
あ~ 言ってしまった~。
もちろん、相手の立場からすれば、
高い治療費を払って、自分の望むだけの効果がないならイラつくでしょうし、
思ったよりも回数がかかったりで、治療に対する不信感もあるでしょう。
だまされていると思ったり、詐取されていると思ったりするでしょう。
そして、結局痛みは他人にはわからないって言われます。
この患者さんは姿勢も変化していて、足の長さもピッタリ揃っていました。
だから激痛が減っているわけです。
これだけ条件を良くしてあるので、このままだんだん自然治癒するでしょう。
でも、もう二度と来なくなるセリフを言ってしまったのだから、次はありません。
そこで治療業界への不信感を払拭してもらうために、差し戻しです。
「この程度の症状だったら必ず治りますよ。
 以前に行っていた治療院の先生にもう一度見てもらってください。
 今度は良くなったところをちゃんと伝えて、お互いに状況を把握して、
 自分でもしっかり注意事項を守って取り組みさえすれば、
 その先生も最善を尽くして実力以上の力を発揮してくれますよ。
 心配ないです。」
そう言って私の役目は終えました。
患者さんがいなければ、お金をいただくことはできない。
患者さんがいなければ、自分の技術を磨くことができない。
それは事実です。 ですから感謝するのは治療院の先生の方です。
ですが、
治療院の先生は、お金儲けのために仕事をしていません。
治療院の先生は、自分の技術を試すために仕事をしていません。
患者さんに喜ばれるために、自分の持てる技術のすべてを活用する。
みんなそんな人達なんです。
そんな治療院を代表しての失言でした。
「さっきは言いすぎてしまってすいませんでした」
私もいつかこれが言えるようになりたいものです。

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