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変えられないものに焦点を当てない

悩みの連続は精神衛生上よろしくないようです。
それなのに、多くの人が悩んでいます。
そしてその大半は、自分が努力しても変えられないものに対して目を向け、悩んでいます。
例えば、他人に対して「あの人が悪いのだからあの人を変えたい。相手が変われば問題は解決する」など。
私はいつも最悪のシナリオを描いて、そんな最悪の状況の中においても、
どうしたらその時々の瞬間瞬間の幸せを感じることができるだろうかを考えます。
先日、また夜中に盲腸(虫垂炎)が再発し、緊急搬送されました。 今年2回目です。
実は前回も、盲腸のようで盲腸でもないような腹膜の炎症と癒着という診断で、
手術を見送られました。 
そんな訳で今回は前回と違う検査も行われましたが、
ある検査を受けながら私には一つの仮説、私にとっては最悪のシナリオが出来上がりました。
「あ、俺、悪性骨髄性リンパ種だ。
そうしたら手術はできないから、抗がん剤で叩いて、骨髄移植だな。
たしか芸能人でもあの人が完治したよな。」 
いつも最悪のシナリオを考え、できるだけ前向きにやるべき備えをしてきましたので、
がん保険には入っているし、高額医療も保障されるからどんな癌でもウエルカムです。
でも、今回私は、完治の確率が低く、抗がん剤で延命をするというタイプだったので、
人生の終焉の質を低下させるような、積極的な治療はしないことにしました。
(あ、これ、あくまでも空想の世界で、ただの軽い盲腸でしたからご安心ください)
残された時間は1年。 私は会社をたたんで仕事を辞める決断をしました。
今現在予約が入っている患者さんと、僕じゃなければダメだと思ってくれていた患者さんに連絡をして、
最後のアジャストメントを受けてもらうため、2カ月間はビッシリ働いて、
それからもう一度一緒に仕事をするのが夢だった師匠の谷崎先生に1週間だけ雇ってもらって、
20年前と同じ時給550円で、20年前とは比べ物にならない最高の仕事をして、
最後に自分もアジャストしてもらい、
「ありがとうございます。もうこれで大丈夫です」と、安心して家族と過ごす。
家族との時間で最も重要なことは、学校では教えてくれない、
人生を豊かにする技術と方法を教えることだ。
今でもやっていることだが、これがほぼ伝われば、後は彼らが自ら切り開いていくだろう。
さてさて、現実の世界に話を戻して、盲腸は全くOKになりまして快調な日々です。
ただ、激痛の中で考えた最悪のシナリオの中からも、やるべきことの重要性を判断して、
治らない病気を恐れたり恨んだり、病気になったことを後悔したりという、
変えられない事に目を向けて、悩み苦しむ人生ではなく、
より前向きに、より良い人生を構築する思考力を訓練したことが、何か参考になればと思いました。
あくまで空想です。 
でも、脳の中では電気信号と化学物質が動いただけなので、現実と空想の区別がつきません。
その結果今の私には何が起きたというと、
どうせ仕事を辞めるなら、最後にもっと本気でやってみよう! という決意でした。
今日、今からくる患者さんは、その本気度が伝わるかも。 
といってもこれを読んで予約を入れようと思わないでくださいね。
今日はもう一杯だそうです(笑) 死んでられない。
 

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