「シマザキくんは、マグロのよう人だね。」
マグロは常に泳いでいないと死んでしまうそうです。
じっとしていられない私の若い頃は、よくそう言われたものでした。
でも今は、マグロじゃなく、カツオのように生きていきたい。
引き続きお寿司屋ネタですが、
写真は寿司職人さんたちがバイブルのように読んでいる本です。
「江戸前寿司 仕入れ覚え書き」
著者は最高の江戸前寿司を追求して40年以上の寿司職人。
本当にうまい鮨は、魚の「旬」を捉えなければならない。
そんな魚の「その産地の、一瞬の旬」を見極めるための研究成果をまとめた書籍です。
「本当に美味しい寿司を食べたかったら、せめて魚の勉強をしなくてはいけない。」
そう言って薦めていただいた2冊です。
緑の本の後半には、コメ、海苔、わさび、酢、酒、なども記載されています。
あさくさ海苔って、浅草の目利きの問屋さんが仕入れて売っている最高級海苔だと思っていましたが、
「あさくさ海苔」と「すさび海苔」という、
種類の違いだということが489ページに書いてありました。
230ページには
「危なげで、たおやかで、微妙に柔らかだが、それでいて軽快な歯ごたえがある。」
こんな表現をされる寿司ネタがあります。
東京の江戸前寿司屋さんたちが、意地と誇りと見栄と粋で競り合うと言われるこの寿司ネタ。
そんな希少性や高額な価値があるから食べてみたいのではなく、
「危なげで、たおやかで、・・・ 」そんな表現をする職人さんのこだわりに触れてみたい。
おっと、旬はもうすぐ終わりじゃないか~ 残念。
私達の治療の仕事でも、もちろんそうですが、
人の人生には必ずこだわりがありますね。
ひねた言い方をすれば、
「こだわらない」ということに ”こだわっている” 人もいる。
「頑固にならない」ということに ”頑固” な人もいる。
どちらも自分のことなんですけどね。
上部頸椎にこだわっていた時の自分
上部頸椎にこだわらなくたってからの自分
今の自分に自信を持ちたちという気持ち
今を全て否定しないまでも、現状に満足したら次に新たな成長はできない不安
何にこだわって、何にこだわらなくていいのか。
変えていいものと、変えてはいけないものがある。
頭ではわかっていても、治療の最前線では常に戦いと戸惑いの連続。
そして、ようやく自分のするべき仕事が見つかったのが4年前です。
その時書いたのが、私の著書。
「首を整えると脳が体を治し出す」
私のオフィスシマザキに通ってくださる方にも、
ぜひ私のこだわりを書き記した著書を読んでいただけると効果的だと思います。
もし、オフィスシマザキを人から勧められたけど
行くのが不安という方は、予め本書に目を通していただけると、
初回の治療が 「不安の解消」 に時間を使うか、
「治療効果を出すための検査や質問」の時間に使えるかという差がでます。
私は上の2冊の本を読んで、カウンター越しの勝負の世界に長年立ち続けた寿司職人の何かを
吸収したいと思います。
そしていつの日か、この著者のお店に食べに行ってみたいと思います。
さて、カツオの旬は、3~4月頃の三浦半島から房総沖の 「初鰹」。
江戸時代は、女房を質に入れてでも初鰹を食べるのが粋な江戸っ子の見栄だったそうです。
そして、
もう自分も旬を過ぎたな~(落ち着いちゃったな。小さくまとまっちゃったな。)
と思う私、または読者の方々。
カツオにはもう一つの旬がありますね。
そうそう。 「戻り鰹」
私達も還暦ぐらいに「戻り鰹」になってもう一度「油の乗った旬」を迎えて、
そこから先は朽ち果てても、最後は「鰹節」に。
そんな、最後までいい味出した人生にしてみたい。
最後にもう一つご紹介は400ページ サヨリ
「皮を剥き握り寿司にすると、銀色のに光る体表と、
血合いの上を走る博多模様を思わせる、
くっきりとした濃茶の線がさらに見事にあざやかで、
いっそう粋で、いなせな様子を見せることになる。」
この寿司職人の旦那さん。
この人こそ粋でいなせでおしゃれで。 物の見方や表現方法が詩人ですね。
この方から学ぶことは多いと思います。
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