このところ、「骨格の土台は骨盤にある」とばかりに、骨盤調整の大切さが叫ばれていますが、正直、その風潮には違和感をおぼえます。
赤ちゃんは、骨盤ではなく脳に近い側から成長します。
「ようやく首が座ってきた」というように、まず首(頸椎)が安定して寝返りがうてるようになり、胸椎から腰椎が安定してお座りができるようになり、そして骨盤が安定することでつかまり立ちができるようになります。
つまり、人間にとっての土台は骨盤ではなく、脳に近い首といえるのです。
頭を支える首の骨がずれると、土台が失われるため微妙に重心のバランスが崩れます。つまり、頭が首の骨にまっすぐに乗らず、左右どちらかにずれて乗ることになるわけです。
たとえば、5kgの球が固定された160㎝の棒があるとしたら、左右どちらかに少し傾いただけですぐに倒れてしまいますよね。しかし、人間は倒れません。なぜでしょうか。
体が左に傾くと、脳が骨盤周辺の筋肉に「体の重心を右側に移して倒れないようにしなさい」と命令して、骨盤全体を動かしているからです(「姿勢反射」または「平衡感覚」といいます)。ためしに、片方の手で荷物を持って立ってみてください。反射的にバランスをとって、荷物を持ったほうの肩が上がり、骨盤が体の中心からずれてしまうはずです。
しかし、そんな体勢では腰によけいな負担がかかってしまいます。そうした負担が続くことで、腰の骨や椎間板がつぶれ、痛みの原因となる場合があるのです。
慢性腰痛はその典型です。筋肉に負担がかかると、筋肉の中に「乳酸」という痛みを感じるもとになる老廃物の一種が発生します。負担がかかっている箇所は血の巡りも悪いため、老廃物が流されにくく、痛みが続くというわけです。
この時、マッサージや湿布などで血の巡りを良くして老廃物をなくし、一時的にこりをほぐす(痛みを取る)ことは可能でしょう。しかし、それでは結局〝その場しのぎ〟の治療でしかありません。こりや痛みの原因である「負担(慢性的なずれ)」はそのままだからです。原因が解決していなければ、また同じ問題が起こるのは当然です。
このことから考えても、皆さんに注目してほしいのは骨盤よりも「首」なのです。
首の骨のずれを調整して頭の重さが背骨の中心線上に乗るように、同時に脳から束になって出てきた神経を圧迫しないように、「首を押す」ことから取り組んでいただきたいのです。
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